Papa nenkukhu/地鶏煮込みとパップ

一般的に食べられているコサ族の民族料理です。南アフリカはインド人が多いので、カレー粉が簡単に手に入り、家庭料理ではカレー粉が結構使われます。付け合わせの野菜は季節の野菜を使うので、じゃがいもや、さつまいも、ほうれんそうなどと変わってきます。

料理を作った人:桃
2010年にコサ族の主人と結婚し、お姑さんにたくさんコサ族の伝統料理を教えてもらったので日常的にコサ料理を作っています。
日本での実現可能度:★★★★☆

材料(4人分)
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鶏を絞める

鶏を絞める

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トウモロコシ粉(スーパーでたくさん種類がある。今回はブライパップと呼ばれる粗めのものを使った。)

トウモロコシ粉(スーパーでたくさん種類がある。今回はブライパップと呼ばれる粗めのものを使った。)

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○地鶏煮込み
地鶏 ……………………………………………… 1kg
玉ねぎ …………………………………………… 半分
にんにく ………………………………………… 1片
カレー粉 ………………………………………… 大さじ2
塩 ………………………………………………… 小さじ1
○付け合わせ
かぼちゃ ………………………………………… 500g
ブロッコリー …………………………………… 半分
キャベツ ………………………………………… 300g
クッキングオイル …………………………… 大さじ2
塩 ………………………………………………… 大さじ2
○パップ
とうもろこし粉 ……………………………… 2カップ
水 ………………………………………………… 3カップ
memo
地鶏ではなく、買ってきた鶏肉で料理しているコサ族もたくさんいます。
とうもろこし粉は売っていればイタリア料理素材のポリエンタの粉でも代用できます。南アフリカではとうもろこし粉はスーパーでどこでも気軽に手に入る食材です。黄色のとうもろこし粉、白のとうもろこし粉、粗挽き、細かいものなどいろんな種類が手に入りますが、今回は白とうもろこし粉の粗挽きで作っています。

作り方(調理時間:2時間)

《地鶏煮込みを作る》
1.にんにく、たまねぎをスライスする。
2.鍋にクッキングオイルを少し入れ、にんにく、たまねぎを炒める。
3.チキン、水を入れ中火にかける。
4.カレー粉、塩を入れ2時間煮込む(地鶏ではない場合は1時間くらいでいいでしょう)。
5.肉が柔らかくなったら完成。

《付け合わせを作る》
1.ブロッコリー、かぼちゃを一口大に切る。
2.ブロッコリーを茹でる。
3.かぼちゃを茹で、柔らかくなったらフォークでつぶす。
4.キャベツを粗いみじん切りにする。
5.鍋にキャベツ、塩一つまみを入れ、焦げないように注意しながら火を通す。
6.火が通ったらクッキングオイルを小さじ1/2(分量外)入れ、少し炒めて完成。柔らかくなりすぎないように気をつける。

《パップを作る》
1.鍋に3カップの水を入れ、塩ひとつまみ(分量外)を入れ沸かす。
2.沸騰したら泡立ち器を使い、とうもろこし粉をゆっくりだまにならないように入れていく。(暑いのが飛んでくるので注意)
3.弱火にし、時々シャモジのような平たいものを使い、かき混ぜる。30分ほどで完成。(とうもろこし粉によって水の量が変わるので、固すぎる場合は、沸騰したお湯を少しずつ足し、スムーズに混ぜれるようになるまで練る。)

《盛り合わせ》
パップから盛り、肉、野菜を持って、最後に煮汁をパップの上にかけたらできあがり。

作り方のコツ

地鶏なので2時間はじっくり煮込みます。地鶏でない場合は1時間ほどでいいでしょう。パップはダマになりやすいので、泡立て器を使うと作りやすいです。

このお料理にまつわるエピソード

コサ族は放牧民族なので、家畜と生活し、新鮮なお肉を食べます。この料理は地鶏を屠るところから始まりますが、日本で作る場合はもちろん買ってきた鶏肉でも再現できます。地鶏を屠った場合は全ての部位が入っています。足や頭も食べるのがコサ族の料理です。

桃
南アフリカの旧独立国トランスカイ在住。コサ族に嫁いでいるので、コサ文化に詳しいです。アパルトヘイトの影響をあまり受けていないこの地は、コサ族の伝統が色濃く残ります。
HP→http://www.laterradelsole.net/