Jansons Frestelse/ヤンソンさんの誘惑

新鮮なサラダやミートボールを添えて、クネッケブレッド(スウェーデンの硬いパン)と一緒にいただきま~す!

誘惑されるほど美味しい!伝統的家庭料理 ヤンソンさんの誘惑

約70年以上の伝統を誇るスウェーデン家庭料理の代表格。手間がかかりそうに見えますが、主な材料はジャガイモ・玉ねぎ・アンチョビ・そしてクリームとシンプル。各材料を切りアンチョビをのせて耐熱皿に並べ、オーブンで焼くだけ。とっても簡単な上、クリーミーなジャガイモとアンチョビの香ばしさが混ざってとっ~ても美味しいです!元々はポスク(イースター)に出される料理でしたが、現在ではホームパーティーやクリスマス料理として欠かせない一品です。

料理を作った人:ダニエル・ニルソン/Daniel Nilsson
スウェーデンの伝統が色濃く残る”ダーラナ地方”で生まれ育った、フィンランド系スウェーデン人。柔術を約10年習い日本文化大好き。お母さんからこの料理を教わったのだそう。
日本での実現可能度:★★★★☆

材料(4~5人分)
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材料。アンチョビは汁が入っているタイプを選びましょう。

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スウェーデンならではの硬いパン”クネッケブレッド”

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男女平等の精神が行き届いているスウェーデンでは料理男子は当たり前。男性が手作りお菓子を職場やパーティーで振る舞う光景も珍しくありません。

じゃがいも …………………………………………………… 8~10個
玉ねぎ ………………………………………………………… 2~3個
生クリーム(乳脂肪分40%) ………………………………… 200ml

アンチョビ …………………………………………………… 2缶
パン粉 ………………………………………………………… 大さじ3
バター ………………………………………………………… 適量
塩コショウ …………………………………………………… 適量

memo
※スウェーデンのスーパーには様々なアンチョビが売られていますがピンクの缶「Grebbestads Ansjovis Original」をチョイス。
※生クリームは料理用の生クリーム(乳脂肪分35-40%)を選ぶ。

作り方(調理時間:約1時間半)

1.じゃがいもの皮をむき、細切りにする
2.オーブンを225度に設定
3.玉ねぎを薄切りにして、フライパンにバターをしき強火で柔らかくなるまで炒める
4.アンチョビを缶(または瓶)から取り出し、縦に半分に切る ※アンチョビの汁は捨てないように
5.耐熱皿にバターを敷いて、じゃがいも→玉ねぎ→アンチョビの順に交互にのせる
6.4のアンチョビの缶(または瓶)に残った汁をかける ※これが重要
7.生クリームを注ぐ
8.塩コショウを少々かける
9.焼いた時に焦げないようにバターを少量全体にのせる
10.パン粉を全体にかける
11.オーブンに入れ、様子を見ながらじゃがいもが柔らかくなるまで40-45分焼く
12.できあがり!

作り方のコツ

●アンチョビの汁は隠し味になるので捨てないように注意。
●じゃがいも、玉ねぎの水気はキッチンペーパーなどで取っておく。
●オーブンで焼く前、耐熱皿に生クリームを入れる際は上から1cmほど余裕があるとOK(焼いている最中にクリームが溢れないように)。

このお料理にまつわるエピソード

「ヤンソンさんの誘惑」というインパクトのある名前で、近年では日本でも知名度が広がりました。名前の由来は、ベジタリアンだったヤンソン氏があまりの美味しそうな匂いに誘惑され、食べてしまったからという説が有名。しかしスウェーデン美食アカデミーによると、とあるパーティーでコックの夫人がゲストを喜ばせるため、ゲストが大ファンだった俳優、Edvin Adolphsonが出演している1928年の映画「Janssons frestelse」の名前を付けて料理を提供したことからその名がついたのだとか。当時の料理は現在よりも質素だったようですが、時代と共に変化していったようです。ちなみにアンチョビの代わりにひき肉を使うと「カールソンさんの誘惑」、アンチョビ抜きの場合は「ハンソンさんの誘惑」と、材料によって名前が変わるのも何ともユニーク!様々な材料で応用が利く料理です。

KANAE.T
便利過ぎた東京生活を捨て2014年よりスウェーデン在住。現地のソーシャルワークを学ぶため福祉課や難民支援施設でインターンを経験。デザイン・アート、動物が大好き。