Etli Nohut/エトリ・ノフット(ひよこ豆と肉の煮込み)

ひよこ豆のルーツは7500年前のメソポタミアまで遡る?!

トルコにおいて、日本でいうところのカレーのような作り置き料理の代表がエトリ・ノフットになります。大量に作って、2~3日は食べ続けます(さすがに3日目は飽きてしまいますが……)。
メインとなるひよこ豆は、トルコでは乾燥したものが1kg200円程度で販売され、一晩かけて水で戻します。日本ではよく水煮の缶などが売っていますが、最近は乾燥したものも手に入るようになりました。
ひよこ豆は、脂質が少ない上にたんばく質が多く、ダイエット食品としても認知されています。ミネラルを多く含み、披露回復に効果のあるビタミンB9、血を作る時に必要な葉酸や鉄分、骨を構成するカルシウム、マグネシウムも豊富。植物繊維たっぷりで、コレステロールを下げる働きもあるそうです。体の働きを良くし、不眠、便秘、疲労解消にも効果があともいわれています。体の中からキレイになれるひよこ豆。トルコではピラフやスープに、サラダにと使い方も多彩です。

料理を作った人:トルコツボ
トルコで主婦歴十数年。トルコの味は義母直伝。
日本での実現可能度:★★★☆☆

材料(8~10人分
トルコは乾燥したひよこ豆が袋詰めで売られている。これで200円程度。安くて栄養価もバッチリの庶民の味方。

トルコは乾燥したひよこ豆が袋詰めで売られている。これで200円程度。安くて栄養価もバッチリの庶民の味方。

サルチャはトマトの他、赤ピーマンや辛目の緑ピーマンを入れたものもある。

サルチャはトマトの他、赤ピーマンや辛目の緑ピーマンを入れたものもある。

乾燥ひよこ豆 …………………………………… カップ2杯
牛肉 ……………………………………………… 300g
玉ねぎ …………………………………………… 大1個
サルチャ ………………………………………… 大さじ2杯
塩・コショウ …………………………………… 適宜
砂糖 ……………………………………………… 小さじ2杯
赤唐辛子の粉末 ………………………………… お好みで
オールスパイス ………………………………… お好みで
湯 ………………………………………………… 1リットル

memo
サルチャはトマトのペーストと同じようなものなので、トマトのペーストで代用可能です。

作り方(調理時間:50分)

1.乾燥豆を使用する場合は、軽く洗い、たっぷりの水を入れて、一晩かけて戻す。使う前に少し水洗いし、ザルにあげておく。
2.玉ねぎはみじん切りにし、牛肉は一口大の角切りにする。
3.圧力鍋に、オリーブ油を熱し、玉ねぎが透明になるまで中火で炒める。
4.3に肉とサルチャ(またはトマトのペースト)を入れて、肉に少し焼き色がつく程度まで炒める。
5.さらに豆を入れて3分程度炒め、湯1リットルを入れて、塩、コショウ、砂糖、お好みで香辛料で味を調え、蓋をする。
6.圧がかかってから30分程度、中火→弱火で煮る(鍋によって煮る時間がかわってくるので、あくまで目安にしてください)。
7.火を消して、ピストンが落ちるまで自然放置。
8.圧が完全に落ちてから、蓋をあけ、味見して柔らか具合を確認。豆がホクホクと煮えていたらOK。煮えていなかったら、弱火で蓋をしてしばらく加熱する。
9.バターで炒めたピラフと一緒に食べるのが定番。afiyet olsun!(楽しんで食べてね!)

作り方のコツ

乾燥豆は、たっぷりの水を入れて一晩かけて戻します。圧力鍋を使うと、肉も豆も柔らかくなり、時間も短縮できます。
圧力鍋については、米を炊く時と同様、具材よりも指一関節くらいの深さ(3cm)で水を入れ、ピストンが閉まり、圧がかかるまで待ちます。その際は強火で結構です。ピストンが上がり、圧がかかったら、中火にしてそのまま30分ほど加圧。その後は、火を切って、自然放置しておけば、ピストンが下がり、蓋があくようになります。
圧力鍋だと吹きこぼれることもありませんし、具材の中まで火が浸透するので、煮くずれや煮えてないなどの心配がありません。
普通の鍋でしたら、同じくらいの水の分量を入れて、最初は強火、沸騰したら中火、30分ほどしたら、弱火でことこと肉がやわらかくなるまで煮ます。およそ1時間半から2時間近くかかると考えていよいでしょう。時間短縮も含めて、圧力鍋をお勧めしています。

このお料理にまつわるエピソード
ひよこ豆のルーツは7500年前のメソポタミアに遡るといわれています。その後、地中海沿岸やインドに伝わり、インドでは「デジ」と呼ばれ、地中海沿岸や中東では「ガーブリー」と呼ばれる品種がよく出回っています。トルコはインド、パキスタンに次ぐ、生産国第3位の「ひよこ豆」大国。今回は、ひよこ豆を使った定番レシピを紹介しました。
竹内真里
2015年よりフランス・パリ在住。ライター業の傍ら、移民対象のアソシエーションで非常勤通訳もしています。