Arroz con Pollo/アロス・コン・ポヨ

クラントロ(パクチー)好きにはたまらない!ペルー風鶏の炊き込みご飯

中南米を始め、世界各地で食べられているアロス・コン・ポヨ(鶏の炊き込みご飯)。中でもペルーのアロス・コン・ポヨは、クラントロ(パクチー)をたっぷり使うのが特徴です。クラントロならではの色と香りを存分にお楽しみあれ。

料理を作った人:原田慶子
日本での実現可能度:★★★★★

材料(3~4人分
材料一覧。鶏肉はどの部位でもいいが、骨付きがオススメ。

材料一覧。鶏肉はどの部位でもいいが骨付きがオススメ

米 ………………………………………………… 2カップ
鶏肉 ……………………………………………… 人数分
タマネギのみじん切り ………………………… 1/2個
人参 ……………………………………………… 1/2本
パプリカ ………………………………………… 小1個
グリーンピース ………………………………… 1/2カップ
ニンニクのすりおろし ………………………… 1片分
クラントロ(パクチー) ……………………… 70~80g
水 ……………………………………………… 全体で500~600cc
ビール(黒ビールがベスト)…………………… 150cc
アヒ・アマリ―ジョ、アヒ・パンカのペースト ……… 各小さじ1
チキンブイヨン ………………………………… 1個
塩・胡椒・クミン・油 ………………………… 少々

memo
1.アヒ・アマリ―ジョはペルーの黄色いトウガラシ、アヒ・パンカは辛味の少ない赤いトウガラシです。ペルーのトウガラシは辛味だけでなく、爽やかな酸味とフルーティな香りが特徴。日本でも通販で購入可能です。日本のトウガラシとは風味が随分異なるので、なければ入れなくても構いません。
2.黒ビールがベストですが、普通のビールでもOK。最悪なくても問題ありませんが、コクに欠けるのでチキンブイヨンを少し増やすなど、他の調味料でバランスを取ってくださいね。

作り方

1.きれいに洗ったクラントロの葉を適当にちぎってミキサーに入れ、水を100ccほど入れて液状にする。
2.鶏肉に塩コショウ、クミンをふりかけ、擦り込んでおく。タマネギをみじん切り、人参とパプリカの半分をグリーンピースと同じくらいの大きさに刻んでおく。パプリカの残りは飾り用に細長く切っておく。
3.フライパン(もしくは鍋)に油を敷き、2の鶏肉を焼く。ここでは完全に火を通す必要はなく、表面に軽く焦げ目がつけばOK。
4.3の鶏肉をいったん取り出し、同じフライパンでタマネギとニンニクを炒める。火が通ったらアヒ・アマリ―ジョとアヒ・パンカ、クミンを少々入れ、香りを引き立たせる。
5.4のフライパンに鶏肉を戻し、1のクラントロ液を入れて鶏肉を煮込む。煮込むための水分が足りなければ、ここで水を100~200cc足してもよい。
6.鶏肉に火が通ったらまたいったん取り出し、同じフライパンに米と刻んだ人参・パプリカ、グリーンピース、チキンブイヨン、ビール150ccと残りの水を加える。塩コショウを加え、味を調える。
7.フライパンの底に焦げ付かないよう時々かき混ぜ、沸騰したら蓋をして弱火にし、米を炊く。
8.7が炊き上がったら6の鶏肉と飾り用のパプリカを戻し、すぐ蓋をして15~20分ほど蒸らしてできあがり。

クラントロの緑色が鮮やかなアロス・コン・ポヨ。お口直しにサルサ・クリオージャ(タマネギのレモン和え)を添えました。

クラントロの緑色が鮮やかなアロス・コン・ポヨ。お口直しにサルサ・クリオージャ(タマネギのレモン和え)を添えました。

作り方のコツ

この料理のポイントは、米と水分のバランスだけ! ビールやクラントロを液状にする時の水も含め、水分は米に対し1.7~1.8倍を目安に。フライパンを使うか鍋を使うかでも違ってきます。柔らかいご飯が好きなら水も多め、パエリアのようにちょっと固めが好きなら水も気持ち控えめなど、お好みでどうぞ。

このお料理にまつわるエピソード

ある日、取材先のお母さんが「これからお昼ごはんを作るから、一緒にどう?」と言ってくれました。「これから作るとなると、ちょっと時間がかかりそうだな」なんて思ったけれど、そんな心配はまったく不要! ペルーの市場にはクラントロ液やすりおろしニンニク、ペースト状のアヒ(トウガラシ)類を量り売りする店があり、「アロス・コン・ポヨ〇人分ね!」なんていうと、お店の人がささっと調合して袋に入れてくれます。八百屋には刻んだ野菜も売られているので、あとはお米と鶏肉を準備するだけ。この時は確か6人で、使ったお米は1kg! 山のように盛られたアロス・コン・ポヨを必死に平らげたのがいい思い出です。

原田慶子
ペルー在住ライター。料理を作るのはもちろん、その歴史や関連エピソードを調べるのが好き。

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