オーストリアの癒しのスウィート「アプフェルシュトゥーデル!」
薄く切ったリンゴを、薄く伸ばした生地でクルクル巻いて焼き上げたシンプルなスィート。生地は小麦粉、水、卵、塩のみ。この小麦粉ベースの生地をとにかく薄くのばすのです。『下に置いた新聞が読めるくらいまでのばすのよ』なんて言われたことがありましたが時間がかかる作業のため、薄く伸びた生地が簡単にしかも安くスーパーでも買えます(笑)。中身は薄く切ったリンゴとレーズン、シナモン・お砂糖、レモン汁とラム酒を少々そしてSemmelbösel(ゼメルブローゼル)と言われるパン粉をよく混ぜ合わせて、この薄生地でクルクル巻き、オーブンで色つくまで焼きます。リンゴが主役!リンゴを食すためのスィートです。
料理を作った人:Lisa Schaller
コスメ好きな3児のママ
日本での実現可能度:★★★☆☆
材料(約10人分)
[wc_row][wc_column size=”one-third” position=”first”] [/wc_column][wc_column size=”one-third”] [/wc_column][wc_column size=”one-third” position=”last”] [/wc_column][/wc_row]生地
小麦粉 …………………………………………………………………………………………………………… 250g
塩 ………………………………………………………………………………………………………………… 2g
卵 ………………………………………………………………………………………………………………… 1個
ぬるま湯 ………………………………………………………………………………………………………… 100ml
サラダ油 ………………………………………………………………………………………………………… 20ml
小麦粉(生地をまとめるために) …………………………………………………………………………… 少々
サラダ油(寝かせている間に生地が乾燥しないように) ………………………………………………… 少々
中身
りんご …………………………………………………………………………………………………………… 1kg
ゼンメルブローゼル …………………………………………………………………………………………… 100g
バター(無塩) ………………………………………………………………………………………………… 50g
砂糖(現地の甘さです) ……………………………………………………………………………………… 140g
シナモン ………………………………………………………………………………………………………… 10g
レーズン ………………………………………………………………………………………………………… 170g
レモン汁 ………………………………………………………………………………………………………… 10cc
ラム酒 …………………………………………………………………………………………………………… 大さじ1くらい
生地に塗るバター ……………………………………………………………………………………………… 適当
粉砂糖 …………………………………………………………………………………………………………… 適当
memo
★140gは現地の甘さです。かなり甘くなるので注意。日本人は50~70gくらいで十分だと思います。
★ゼメルブローゼルは日本のパン粉をさらに細かくしてた感じなのでパン粉でも代用ができそうです。
★ゼメルブローゼルを少し減らし、減らした分をアーモンドパウダーやクルミを細かく挽いたものにしてもいいと思います。
★生地を伸ばすために使う大き目な布巾が1枚必要。(約60×45くらいの布巾など)
作り方(調理時間:約2時間)
まずは生地を作る。
1.小麦粉を大きめなボールの中に入れる。
2.1のボールの中に塩、卵、サラダ油、ぬるま湯をいれて、ひとまとまりになるまでよくこねる。(生地につやが出るまで)
3.この生地を少し小さめのボールい入れて、乾燥しないようにサラダ油をまんべんなく絡めて常温の場所に30分置いておく。
まずは生地を作る。
4.リンゴを皮つきのまま小さく切り大きめのボールに入れる。
5.フライパンにバターを入れてゆっくり溶かす。バターが溶けたらゼメルブローゼルをフライパンの中い入れて、黄金色になるまでゆっくりと炒める。(玉ねぎを炒める感じで。中火で3~5分くらいで黄金色なりますので炒めすぎに注意。)
6.砂糖とシナモンを混ぜ合わせお砂糖シナモンを作る。
7.小さく切ったリンゴのボールの中に■黄金色になったゼメルブローゼル■砂糖+シナモン■レーズン■レモン汁■ラム酒をすべてれて、よく手で混ぜ合わせる。
生地を伸ばす準備
8.3の生地をボールから取り出し、小麦粉をまぶして伸ばす準備をしておく。
9.大きめな布巾の上に小麦粉を振る
10.この布巾の上に手順8の小麦粉をまぶした生地を置き、めん棒などで布巾と同じ大きさになるまで伸ばしていく。
11.よく伸びた生地の端を切り落とす。
12.端を切り落とした生地にたっぷりの溶かしバターを刷毛で塗る。
13.7のすべての材料が入ったリンゴを生地の上に均一に置いていく。
14.砂糖とシナモンを混ぜ合わせお砂糖シナモンを作る。
15.4か所の端を中側へ数センチ1回折り込む(布巾ごと一緒に折りたたんでいくと簡単です。)
16.クッキングシートを敷いたオーブン鉄板に手順15を置き190度で約40分生地に色がつくまで焼く。(各家庭のオーブンにより焼き時間は多少変わってくると思います。あらかじめオーブンは温めておきましょう)
17.焼きあがったらすぐに溶かしバターを塗って出来上がり!(冷めるまでしばらく置いておきましょう。冷めてから粉砂糖)
- 小麦粉、塩、卵、サラダ油、ぬるま湯を大き目なボールの中に入れる。
- 一まとまりになるまでよくこねる(生地につやが出るまで)
- 柔らかいときは少し小麦粉を足して調節してください
- この生地を綺麗なボールに入れ替えて生地が乾燥しないようにサラダ油をまんべんなく生地に絡めて常温で30分置く
- リンゴを皮つきのまま小さく切り大き目のボールに入れる
- フライパンにバターを入れてゆっくり溶かす
- バターが溶けたらゼンメルブローゼルをフライパンの中に入れて黄金色になるまでゆっくり炒める(玉ねぎを炒める感じに。)
- 意外とすぐに黄金色になるので炒めすぎに注意!
- 右側が炒める前。左側が炒めた後。中火で約3~5分くらいかな
- 砂糖とシナモンを混ぜ合わせてお砂糖シナモンを作る
- 小さく切ったリンゴのボールの中に・炒めたゼンメルブローゼル・お砂糖シナモン・レーズン・レモン汁・ラム酒を入れる
- 手でよくかき混ぜる
- 生地をボールから取り出し、小麦粉をまぶしておく
- 大き目な布巾を広げ(60×45くらい)小麦粉を振る
- 布巾の上に手順8の小麦粉をまぶした生地を置く
- めん棒で布巾と同じ大きさになるまで伸ばしていく
- ポイント!新聞が読めるくらいの薄さまでよく伸ばす
- よく伸びた生地の端を切り落とす
- 端を切り落とした生地にたっぷりの溶かしバターを塗る
- 手順7のすべての材料が入ったリンゴを生地の上に均一に置いていく
- 4か所の端を中側へ少し折りたたむ(このように布巾と一緒に折りたたんでいくと簡単です)
- そしてクルクルと布巾を使い巻いていく(巻きずしを作るみたいに。)
- クッキングシートを敷いたオーブン鉄板にのせ、190度で約40分焼く(オーブンにより焼き時間は多少異なりますが表面が少し色付いてきたらOK!)
- 焼きあがったら直ぐに溶かしバターを塗ってできあがり!
- バターを塗った後は落ち着くまでしばらく置いておきましょう。バターを塗った後は落ち着くまでしばらく置き、粉砂糖をふりかけます
- お好みでクリームやバニラアイスなど添えても美味しくいただけます。

[/wc_column][/wc_row]
作り方のコツ
■薄く伸ばした生地に溶かしたバターをたっぷり塗ります。こうすることで焼き上がりが香ばしくなります。
■リンゴは皮つきのままでも皮なしでもOKです。小さめにカットしたほうが食べやすいです。
■冷凍されたApfelstrudelが売っているので食べやすい大きさに切って冷凍も可能です。常温もしくは冷蔵庫に移しゆっくり解凍してください。解凍後にレンジで少し温めてもOK.
■リンゴは皮つきのままでも皮なしでもOKです。
■リンゴは皮つきのままでも皮なしでもOKです。
このお料理にまつわるエピソード
Strudel(シュトゥーデル)とは日本語で「渦まき」という意味です。直訳すると”リンゴの渦巻きケーキ”という感じでしょうか。中身はリンゴに限らず、杏やプルーンなどの季節の果物やナッツ類のペースのStrudelもあります。これらは甘い系のStrudelになりますがホウレン草やお肉、豆など塩味系のお食事Strudelもたくさんあります。Apfelstrudelはオーストリアを代表するケーキですので、カフェハウスはもちろんレストランやスーパーなどにもある最もポピュラーなケーキと言えます。レーズンの甘味とシナモンの香りたっぷりのリンゴがた~くさん詰まった焼きたてのApfelstrudelはすべてを癒してくれる″The 癒しのスウィート!”そして時間がたち(1日~2日とか)しっとりとした生地とリンゴが一体化したStrudelは出来たてとはまた違うおいしさ!しっとり感がたまりません。アップルパイのようにバニラアイスやクリームを添えても美味しく頂けます。たくさん作り数日楽しむというのがオーストリア的なスウィートの楽しみ方のようです。 |
ソプラノMama 2011年よりオーストリア・ブルゲンランド州在住。聖歌隊で歌う3児のママ!