Yorkshire Pudding/ヨークシャー・プディング

英国の人気料理!ヨークシャー・プディングとは?

外がカリカリで、中が柔らかく、高さが10~16cm!そして、中心が窪んでいる。
今回は、主人のダレンが10年間の経験とそこから得たテクニックで、パーフェクトなヨークシャー・プディングをご紹介します。ぜひ、参考にしてみてください。

ヨークシャー・プディングは、グレービーソースと言われる牛肉のスープを上から注いて食べます。プディングの中心が窪んでいるので、そこにソースが入りこみ、ソースに上手く絡めて食べることができます。伝統的な食べ方は、今述べた通りですが、最近では、ヨークシャー・プディングも新たな姿でメニューに参加するようになってきました。例えば、クリスマスの夕食(ローストチキン、人参、ブロッコリー、ローストポテト等)でお馴染みの食材をヨークシャー・プディングでラッピングしたものやヨークシャー・プディングをパンに見立てたハンバーガーなどです。時代と共に伝統料理も変化しつつあります。

コース料理は、前菜でお腹が満たされるとメイン料理やデザートは小ぶりのもので間に合います。予算の節約には、小麦粉や卵、牛乳、肉汁を食材とする一皿は、安くて満腹感を与える、まさに打ってつけものだったといえましょう!

料理を作った人:ミスターラッド(Mr Ladd)
毎週日曜日にヨークシャー・プデングを作って10年!和食と英国料理の大ファンです。
日本での実現可能度:★★★★★

材料(12人分)

薄力粉 …………………………………… 100g
卵 ………………………………………… 2個
植物油 …………………………………… 150ml
塩 ………………………………………… 少々
コショウ ………………………………… 少々
牛乳 ………………………………………… 100ml

作り方(調理時間40分)

1.オーブンを225度で温める。
2.マフィン用の天板に植物油を注ぐ。各型に油を1cmほど注ぐ。
3.天板を1で温めたオーブンに入れ、10分から15分間後に取り出す。
4.ボールに卵を割り入れ、小麦粉、牛乳、コショウを入れてかき混ぜる。
5.4で作ったネタが硬いようであれば、牛乳を加えて、ダマがなくなるまでよく混ぜる。(テクニックはビデオを参照)
6.オーブンから天板を取り出し、ネタを各型に同じ分量になるように流しこむ。この時、天板にネタをこぼさないように気をつける。(テクニックはビデオを参照)
7.天板をオーブンに入れて12分から15分間ほど焼く。黄金色に焼けたらできあがり!
8.グレービーソースが手に入らない場合には、クリームチーズやツナマヨでもおいしい。お好きな具を添えて食卓へ!

作り方の動画

作り方のコツ

ネタは熱い油に入れます!オーブンが十分に温まっていることを確認しましょう。

 

このお料理にまつわるエピソード

ヨークシャー・プィデングは、フィシュアンドチップスと並ぶイギリスの伝統的な食べ物です
1737年にイギリスで「ドリッピング・プディング」として初めてそのレシピが公開されました。ドリッピングとは、肉汁を意味します。当時、コース料理のメインで出される牛肉から出た汁を前菜の食材として使いました。この名称はそこからきています。ヨークシャー・プディングと呼ばれるようになったのは、それから10年後の1747年以降です。ハナ・グラッセが執筆した料理本の中で使われたことを機に、ヨークシャー・プディングの名称がイギリス中に広まりました。

ラッド順子
イギリス在住のライター。英国の大学院終了後、翻訳、通訳、語学教育に従事。ビジネス英語、イギリス文化や料理、日本文化等の面白くて役に立つ情報を多数執筆!英国サッカーと海外番組"The X Files"が大好き! 
Twitter:@Junkoladd
Facebook:http://www.facebook.jladdwriter

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