Victoria Sandwitch Cake/英国女王のお気に入り!ヴィクトリア・サンドイッチ・ケーキ

ヴィクトリア・ケーキの場合英国が誇るアフタヌーン・ティーの美味
王室が愛するクラシック!

ケント州の新鮮ないちごを贅沢に使ったイギリスの伝統の味、ヴィクトリア・サンドイッチ・ケーキ!
ラッド夫妻によるサンドイッチ・ケーキは、大きなスポンジ生地に、ケント産の新鮮ないちごで作った手作りジャムとジュブリーと呼ばれる最高級のいちごをサンドしています。
ヴィクトリア時代のヴィクトリア・サンドイッチ・ケーキは、生地と生地の間にジャムやマーマレードをはさむだけの素朴なものでした。時代を重ねるにつれ、当時のレシピは少しずつ変化してきています。いわゆるグルメ社会で、ジャムだけの素朴なケーキでは、少し物足りない。現在では、様々なシェフやアマチュアによる多種多様なバージョンが料理番組をにぎやかにしています。それが、イギリス人に大変うけています。それでも、伝統を誇りとするイギリス人は、当時の素朴なレシピを今でも大切にしており、様々なレシピが見られる中でも、本当のレシピとは何ぞやと火花を散らす論議やビクトリア・サンドイッチ・ケーキのコンテストも開催されるほどです。
さて、ヴィクトリア・サンドイッチ・ケーキのデコレーションで最も人気があるのは、いちごジャムと生クリームです。特にケント州では、春や夏にたくさんのフルーツが収穫されマーケットが賑わいます。この時期には、いちごやラズベリー、生クリーム、ジャムで仕上げた豪華なサンドイッチ・ケーキが各家庭のテーブルに並びます。お天気のよい日には、ケーキと紅茶を持ち寄り、お庭や公園でピクニック! わくわくします。

料理を作った人:ラッド夫妻/Mr and Mrs Ladd

ラッド夫妻/Mr and Mrs Ladd

ラッド夫妻/Mr and Mrs Ladd

ダレンさんは、ケント州のメードストンで生まれ育ちました。誕生日には、母のドーニーさんがバースディ・ケーキとしてビクトリア・サンドイッチ・ケーキを作り、家族でお祝いをしたのだそうです。また、お天気のよい日に家族でピクニックに行き、そこで食べるケーキでもありました。イギリスは曇りや雨が多いので、太陽の下で食べるケーキは、彼にとって本当に特別なものだったのです。ティータイムの定番のこのケーキは、ランチではなくて、アフタヌーン・ティーやディナーのテーブルに現れるのだとダレンさんは主張します。ジュンコさんは、不器用ではありますが、新しいレシピを毎日試すほど料理が大好き。各国の素材が簡単に入手できるイギリスは、まさにヘヴン(天国)とのこと。スーパーで売っているヴィクトリア・ケーキは、若干寂しいものですが、 ドーニーさんのヴィクトリア・ケーキは、格別。初めて味わった時の感激は、今でも鮮明に覚えています。伝統のイギリスの美味、これがたまりません!
日本での実現可能度:★★★★★

材料(12人分)
材料

材料

Woderful! ジュブリー・ストロベリー

Woderful! ジュブリー・ストロベリー

ケントで収穫されました!

ケントで収穫されました!

卵 ………………………………………………… 4個(Lサイズ)
グラニュー糖 …………………………………… 225g
粉砂糖 …………………………………………… 10g
薄力粉 …………………………………………… 225g
ベーキングパウダー …………………………… 小さじ2
バター又はマーガリン ………………………… 225g
生クリーム ……………………………………… 284ml
いちごジャム …………………………………… 100g
いちご …………………………………………… 250g
バニラシード …………………………………… 1本
memo
イチゴは、ジュブリーと呼ばれる香りがよく、甘さの強いものを使用。ジャムは、手作りのものを使用。日本のイチゴや市販のジャムで代用可能。バニラシードは、バニラエッセンス(2〜3滴)で代用可能。

作り方(調理時間:25分)

【生地を焼く】
1. オーブンを180度に暖め始める。
2. オーブン用シートを2×20cmに切り、2つの20cmのケーキ型に軽くバターを塗り、シートを敷く。
3. ボールにバターと砂糖を入れ、軽くてフワフアの状態になるまで混ぜる。
4. 卵をボールに割りほぐし、かき混ぜる。
5. バターと砂糖に、かき混ぜた卵、薄力粉、ベーキングパウダーを加えて、ゴムべらでまんべんなく混ぜ合わせる。電子ミキサーを使用すると簡単にできる。
6. 両方のケーキ型にたねを流す。この時、ほぼ同量になるように重さを図りながら行うとよい。ゴムべらで、たねをすべて流し入れた後、表面を平らにする。
7. オーブンの中段にケーキ型を入れ、25分間または表面全体がきつね色になるまで焼く。生地の中央に竹串をさしてみて、何もついてこなければ、焼き上がり。
8. オーブンから取り出し、ケーキクーラー等にのせて、少し(5分間)冷ます。その後、ケーキ型から優しく生地を取り出す。
9. 生地は、ケーキクーラー等にのせて冷ます。

【デコレーション】
10. いちごは、堅く絞ったぬれ布巾で一粒ずつ汚れを拭き取り、飾り用のひと粒を残して、へたを取る。
11. 生クリームにグラニュー糖とバニラ・シードを混ぜて、かるく泡立てる。柔らかい角ができるまで。
12. 一方の生地の表面が平らになるように、表面をナイフで少し切り取った後、いちごジャムを塗る。その上にいちごを並べる。
13. いちごの上にクリームを流し込むように塗り、もう一枚の生地を軽くのせる。
14. こな砂糖を上から振りかけ、飾り用いちごをケーキの中央上に飾る。できあがり!

作り方のコツ

1970〜1980年代には、このケーキが学校の調理実習のメニューとして採択され、多くの生徒達がその作り方を調理実習を通して学びました。当時の生徒達が学んだコツは、黄金の原則として現在にも引き継がれています。さての、そのコツとは?
1. フワフワの生地を作るために、卵とバターは、室温に戻しておきましょう。
2. 製品によって、オーブンの温度が異なります。オーブンの温度が正しいことを確かめておきましょう。
3. 生地と生地の間にいちご等をデコレーションする前に、生地を完全に冷ましておきましょう。
4. 新鮮で質のよい材料を使いましょう。
5. 女王が愛した威厳のあるケーキ。ケーキ作りのプロセスを多いに楽しみましょう。

このお料理にまつわるエピソード

ヴィクトリア・サンドイッチ・ケーキは、1837年から約63年間、ヴィクトリア朝のイギリス女王として在位したヴィクトリア女王の名前に由来しています。ヴィクトリア女王の最愛の夫であるアルバート公爵が1861年に他界しますが、女王の悲しみは、大変深く、その後の生活を喪服で過ごします。周囲は、孤独で一目を避けた寂しい生活から女王を救い出そうと、テイーパーティーの開催を女王に勧めます。その時に初めてテーブルに並んだケーキがヴィクトリア・サンドイッチ・ケーキだったのです。
1861年には、当時ベストセラーとなった料理本「ミセス・ビートンの家庭管理ブック」が出版され、その中でこのレシピが紹介されました。その後すぐに、このケーキは大ヒットし、現在でもアフタヌーン・ティーの定番ケーキとしてイギリス人に深く愛されています。

ラッド順子
2007年より英国に在住。現在、趣味の料理を楽しみながら、英語、日本語講師、翻訳、教育専門の通訳、ライターとして活動。個人のブログを立ち上げ中。本場のレシピ、英会話表現やオモシロ英国文化を紹介予定。

1 個のコメント

  • 順子さん、お久しぶりです。こういう形でお会いできてすごく嬉しいですし、こうして活躍されていることも大変感動しております。大学院時代の先輩、後輩やT先生にもこのことをお伝えしておきます。
    和食も教えていただきたいな!またイギリスのスコーン(簡単に作れると聞きました)も教えてください。
    楽しみにしております。

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