ムグリハ/ダールカレー(豆カレー)

お好みで今回はトマトを入れてみました!ご飯にかけて、いただきます。
お好みで今回はトマトを入れてみました!ご飯にかけて、いただきます。

モルディブ家庭料理の定番 ダールカレー

モルディブの国民食、カレー。1日に2食はカレーが食卓にあがります。カレーの具材は様々。味づけも家庭やお店によって少しずつ変わります。カレーの中でも王道は魚カレー。今回ご紹介するのはその魚カレーと同じくらいの頻度と人気を誇る、ダールカレー(豆カレー)です。南アジア全土でよく食べられているダールカレーは、辛さ控えめで高栄養価。食べやすく外国人にも人気です。モルディブのカレーは日本と違い、ルーはスープのようにさらさらしています。作りたてあつあつを食べるという習慣はあまりなく、現地の人はお米に少しずつカレーをかけながら、右手を使って食べます。お米はもちろん、現地語でロシと呼ばれる、インドのナンをもっと薄く伸ばしたクレープのようなものと一緒に食します。

料理を作った人:首都マレに住む、3人の子持ちのお母さん
日本での実現可能度:★★★☆☆

材料(2人分)
ダールカレーを作るための材料はこちら

ダール(豆) …………………………………… 約100g
モルディブフィッシュ(チップ状のカツオ節) 出汁をとるため適量
ココナッツミルク ……………………………… 100gほど
カレーリーフ(あれば尚良) ………………… 5枚くらい
ターメリック ………………………………… 少々(色づけ程度)
ニンニク ……………………………………… 3欠片ほど
塩 ………………………………………………… 少々(色づけ程度)
水 ………………………………………………… 3カップほど
memo
ダール(豆)は現地では乾燥した豆を利用しますが、日本では缶詰の水煮ひよこ豆でも代用可能。
モルディブフィッシュ(かつお節)はダシの素でも代用可能。
ココナッツミルクは、粉末を水に溶かしたものでも可能。

 作り方(調理時間:約30分)

1.ダール(豆)と水を鍋に入れ、中火で約10分ほど火にかける。灰汁取りをする。
2.微塵切りしたニンニク、ココナッツミルク、カレーリーフ、モルディブフィッシュ、ターメリックを入れ、弱火で5分ほど煮込みます。
3.塩で味を整えながら、弱火で15分ほど煮込みます。まろやかさが足りない場合は、ココナッツミルクを追加します。
4.お好みでトマトや唐辛子を入れます。
5.できあがり!

作り方のコツ

ダールカレーを美味しく作る最大のコツは、ココナッツミルクを惜しまずたっぷり使うこと!これに尽きます。モルディブをはじめとした南アジアのカレーの特徴である、辛みの中にもふんわりと優しく感じるまろやかさ。これはココナッツミルクのコクなのです。そのため、ココナッツミルクをケチってしまうと、モルディブ特有のまろやかなカレーはできません。日本ではフレッシュなココナッツミルクを手に入れることは難しいですが、水に溶かして使う粉末状、もしくはパックで売られている液体状のココナッツミルクがお勧めです。輸入食材店で購入できます。

このお料理にまつわるエピソード

モルディブは、一人あたりの魚介類消費量が世界一!魚を口にしない日はないといっても過言ではありません。一方、珊瑚礁から成る国のため、土壌の関係で昔から野菜や果物が採れにくい国のひとつ。生鮮食品はほぼ輸入に頼っています。そのため、バランスよく栄養をとるのが難しいのが現状。そんな中、カレーの具材として取り入れやすく比較的入手しやすかった豆が、カレーの具材として重宝されています。魚カレーほど出番は多くありませんが、どの家庭でも定期的に食卓にのぼるダールカレーは子供達にも大人気。タンパク質やビタミン、ミネラルや食物繊維をたっぷりとることができる、いわばモルディブでの栄養補給のために作られる、まさにお袋の愛情もたっぷりのカレーです。

Yasuna
青年海外協力隊としてモルディブで活動後、単身モルディブへ戻りモルディブ産製品創出プロジェクトを始動。またモルディブ現地旅行会社にて、安く新しいローカル島滞在プランやエコスタディーツアーを企画している。
 http://ccmtours.exblog.jp/

お好みで今回はトマトを入れてみました!ご飯にかけて、いただきます。

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