Holunderblütensirup/ホルンダーブリューテンシロップ

できあがったシロップ
できあがったシロップ

ビンを開ければ初夏の香り。爽やかな甘さがのどを潤す

甘い花の香りがいっぱい詰まったシロップです。作り方はとても簡単なので、材料さえ調達すれば誰にでもできます。夏の日に、よく冷やした炭酸水で割る飲み方が好まれます。

料理を作った人:筆者本人
ミュンヘン在住21年
日本での実現可能度:★★☆☆☆(材料代用で可能)

材料
ホルンダーの花

ホルンダーの花

水 ………………………………………………… 2L
砂糖 ……………………………………………… 2kg
クエン酸 ………………………………………… 50g
レモン(無農薬のもの) ………………… 2個
ホルンダーの花 ……………………………… 10房ぐらい
memo
日本にホルンダーがあるのか不明なので再現可能度を☆2つにしましたが、もし入手可能なら☆5つ。難易度は超カンタンです。

作り方(調理時間:15分+放置時間2~3日)

1.ホルンダーの花は軽く振って汚れや虫などを払い落としておく。
2.水と砂糖を鍋に入れて沸かし、砂糖が完全に溶けるまでよく混ぜる。
3.火を止めてクエン酸を溶かす。
4.スライスしたレモンと花を入れる。
5.香り付けのために蓋をして2、3日放置する。1日に数回混ぜる。
6.香りが付いたらフィルターでこしてビンに詰める。冷暗所で1年ぐらい保存可能。

花とレモンをシロップと混ぜたところ。蓋を開けるたびに台所中が甘い香りに包まれます。

花とレモンをシロップと混ぜたところ。蓋を開けるたびに台所中が甘い香りに包まれます。

作り方のコツ

香り付けのためにあまり長い間置いておくと発酵が始まってしまい、ビンに詰めた後内圧が強くなりすぎてビンが割れる恐れがあります。5日ぐらい放置するというレシピもありますが、経験上2~3日で十分です。

おまけのレシピ
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Hugo/フーゴ

Hugo/フーゴ

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今ではドイツのバーやレストランですっかりおなじみになってしまった飲み物「フーゴ」。2005年に北イタリアの南チロル地方で誕生したと言われています。作り方は簡単。プロセッコ(又はスパークリングワイン)、炭酸水、ホルンダーシロップをお好みの強さ甘さで混ぜるだけ。そして氷とライム、新鮮なミントの葉を浮かべてできあがりです。軽い口当たりでおいしいですよ。

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このお料理にまつわるエピソード

何年も前に義母に作り方を教えてもらいました。砂糖の量があまりにも多かったので、自分なりに少し改良しています。ホルンダー(南ドイツではホラーと呼びます)はニワトコの一種で、5月の後半ぐらいになると、町の公園や郊外の森の散歩道などで白い花を咲かせ、辺りに甘い香りを漂わせます。そろそろ満開かなと思うと、私はすぐに砂糖とクエン酸とレモンを買いに行ってシロップ作りに備えます。花を摘むにはタイミングが大切。よく晴れた日に香りの強い満開の房をいくつも摘み取るのですが、特にこの時期は雨も多いので、毎日そわそわしてしまいます。シロップ作りをする主婦たちが薬局にクエン酸を買いに行くので、売り切れてしまうことも。私も最後の100gを後ろに並んでいた女性と分けたことがあり、その時はシロップのレシピを交換しました。

みるこ
1995年よりミュンヘン在住。バイエルンの文化や伝統にとても興味があります。

できあがったシロップ

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