Käsespetzle/ケーゼシュペッツレ

できあがり。
できあがり。

ベジタリアンにも愛される南ドイツ料理

シュペッツレ(シュヴァーベン地方の方言で「小さな雀」という意味)は細切れにしたようなヌードルの一種で、たっぷりソースのかかった肉料理に添えられることが多いのですが、ケーゼシュペッツレは、そのヌードルにチーズを絡めたもので、それ自体でメインディッシュになります。肉料理の多いドイツで、今ほど選択肢がなかった時代にベジタリアンが食べることのできた数少ない料理のひとつでした。ケーゼシュペッツレはまた、アルプスの山小屋で供される定番料理でもあります。新鮮なチーズを使った栄養たっぷりの料理とおいしいビールは、登山で疲れた体へのエネルギー補給としても格別なのだとか。

料理を作った人:夫(ミヒャエル/Michael)
山が大好きなバイエルン人。料理、ケーキ作りも好き。
日本での実現可能度:★★★★☆
作り方自体は本当にシンプルなので、材料が手に「入った」場合は難易度低です。手に入らない場合は再現が難しいです。

材料(4人分
[wc_row][wc_column size=”one-third” position=”first”]
ビールによく合います。これはヴァイツェンビール。

ビールによく合います。これはヴァイツェンビール。

[/wc_column][wc_column size=”one-third”]
シュペッツレライベ(シュペッツレおろし金?)

シュペッツレライベ(シュペッツレおろし金?)

[/wc_column][wc_column size=”one-third” position=”last”]
ベルクケーゼ(アルムで作られた山のチーズ)を使いました。

ベルクケーゼ(アルムで作られた山のチーズ)を使いました。

[/wc_column][/wc_row]

小麦粉 …………………………………………… 400g
卵 ………………………………………………… 3個
牛乳 ……………………………………………… 200ml
水 ………………………………………………… 100ml
ナツメグ ………………………………………… 少々
塩 ………………………………………………… 少々
コショウ ………………………………………… 少々
チーズ(できれば2種類以上)………… 合計100g
玉ねぎ …………………………………………… 小1個
万能ねぎ ………………………………………… 少々
油、バター ……………………………………… 少々
memo
日本でも手に入りやすいエメンタールやゴーダなどを使えばマイルドな仕上がり。チーズ臭がお好きな方はクセの強い種類を混ぜて試してみてください。レシピのチーズの量は控えめにしているので、お好みで増やしてください。とてもシンプルで素朴な料理なので日本でも材料は問題なく手に入ります。ただシュペッツレを作る器具がないと思うので、同じような形状のヌードルにしようと思うと工夫が必要かもしれません。

作り方(調理時間:約30分)

1.玉ねぎを薄切りにしてバターと油で炒める。茶色くなったらキッチンペーパーの上に取り、軽く塩を振っておく。
2.ボールに小麦粉と卵、ナツメグ、牛乳、水を入れて、粘り気が出るまでよく混ぜる。ヘラからゆっくり落ちるぐらいの硬さになればベスト。
3.鍋にお湯を沸かし、沸騰したらシュペッツレライベという器具に2の生地を流し入れ、器具の上部をゆっくり前後にすべらせながら、お湯の中に生地を落としていく。
4.シュペッツレが浮かび上がり少しふっくらしてくる。さらに1分ほどゆでた後、すくい上げてザルに上げる。
5.フライパンに油とバターを熱し、シュペッツレを入れる。
6.チーズを細かく削って加え、溶けてシュペッツレ全体に絡まるまでよく混ぜながら炒める。
7.塩コショウで味を調え、皿に盛り付けて1の玉ねぎとみじん切りにした万能ねぎを散らしてできあがり。

作り方のコツ

生地の硬さが決め手になると思います。あまりゆるすぎると細長い形になってしまい、べとべとしてしまいます。

このお料理にまつわるエピソード

私はヨーロッパ生活が長いのですが、いまだに臭いの強いチーズが苦手で、チーズ売り場のカウンターはいつも迂回してしまうほどです。そんな私でも食べられるように、我が家のケーゼシュペッツレはマイルドなチーズで作ります。夫には少し物足りないようですが、日本人の口には合うと思います。

みるこ
1995年よりミュンヘン在住。バイエルンの文化や伝統にとても興味があります。

できあがり。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です